自分の見かた、相手の見かた。そして第3の視点。

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自分の見かた、相手の見かた。そして第3の視点。

前回、コミュニケーションのトラブルを解消するには、”自分の視点”以外に”相手の視点”を持つことで、相手の気持ちや考え方に気づくことができ、さらに”第3の視点”を持つことで客観的・中立的なものの考えができるというお話をしました。しかし、ただ頭の中で考えているだけでは、なかなか視点の切り替えは難しいものです。なにか良いアイディアはないでしょうか?

頭の中だけで切り替えが難しいのなら、身体の位置を変えてみましょう。

イスを2つ用意してください。1つは”自分の視点”で考えるためのイスです。そのイスに座っている間はあなた自身の気持ちや考え方を持ちます。そして、そのイスに向かい合うように、もう1つのイスを置きます。そう、相手が座るイスです。そのイスにあなたが座っている間は、”相手の視点”、すなわち相手の気持ち・考え方をします。2つのイスの間、それらを同時に見れる場所が”第3の視点”の位置です。

「あいつ、本当に嫌いだ。だって、いつもイヤなことばかり言うんだもん。」

このように言っている息子さんを、まずは”自分の視点”のイスに座らせます。そして、あたかも向かいのイスに嫌いな”あいつ”が座っていると想像させます。

「どう、何か言ってる?」
「『おまえなんか、ダッセーな』って言ってる。本当にムカつく!」
「じゃあ、言いたいことを言ってあげなさい。」
「いつも嫌なことばかり言って。そういうおまえのほうこそダサいよ。」

普段、直接言えないことも言っていいのです。
立ち上がり、第3の視点の位置に立って、2人が座っている姿をイメージをします。大きく深呼吸をします。
今度は”相手の視点”のイスに座らせます。「おまえなんかダサい」と向かいのイスに座っている自分に向かって言ってみます。

「おまえはダサいな。」
「いま何か感じる?」
「胸のあたりがちょっと痛いというか。苦しい感じがする。」
「そう。本当はどうしたいのだと思う?」
「本当はみんなで仲良く遊びたいんだ。でも言えないのかな…」

相手の気持ちが少し分かったかもしれません。
もう一度”第3の視点”の位置に立ちます。また大きく深呼吸をして、元の”自分の視点”のイスに座ります。

「なにか気づいたことはある?」
「嫌なことを言うけど、本当はみんなと一緒に遊びたかったのかも。」
「そうなんだ。それじゃあ、これからどうする?」
「嫌なことを言っても、『みんなと遊ぼう。』って言ってみる。」
「いいわね。仲良くできそうね。」

コミュニケーションのトラブルの最中は、相手の気持ちに何となく気づいたとしても、自分の気持ちでそれを覆い隠してしますことがあります。それではいい関係は築けません。
頭の中だけで相手の気持ちを考えるのではなく、考えるときの身体の場所も変えてみると、もっとよく見えてくることがありますよ。

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