あんたって子は、ほんとにダメね!
夏休みが終わって、新学期が始まりしばらく経ちますが、相変わらずの”のんびりムード”のわが子についイライラしてしまうということはありませんか?
家にいるときはいつもテレビやゲームばかり。スマホを一瞬たりとも手放しません。学校の宿題でさえちゃんとやっているのかどうか。
「いつまでも遊んでないで、少しは勉強しなさい!」
お母さんが仕事から帰ってくると、子どものカバンは玄関に置いたまま。制服や靴下はリビングに散乱してます。子ども部屋はゴミ屋敷のよう。
「いつも、片付けなさいと言っているでしょ!」
毎日、何度も同じことを言っているような気がします。しかし何度言っても、ちゃんとしてくれません。自分が子どもの頃はどうだったろうかと考えます。たしかに、あまりきちんとしていたとは思いません。でももう少しできていたと思います。そう思うと、余計に腹が立ってきます。
「あんたって子は、ほんとにダメね!そんなことじゃ、ろくな大人にならないわよ!」
ついにキレてしまいました。
かわいいわが子にさえ、その考え方や行動が気に入らないということがあります。それまでの我慢やさまざまな状況を考えるとしかたのないことかもしれません。しかしそうであっても、その存在を否定したり、無視・軽視することにはつながりません。
人はみんなOKです。つまり、人の存在には優劣はなく、それぞれの存在は価値があり、重要な存在で、そして尊厳の平等さを持っているのです。そして、存在する権利、幸せになる権利を誰もが持っています。
したがって、”ダメな子”だと思ったとしても、その子の存在を否定するようなことは言わないでください。
「あなたの今の行動は受け入れられないけど、あなたを大切に思っているわ。」
このように思うことで、これまでと違った接し方ができるかもしれません。親子であっても、上司と部下であっても、先輩と後輩であっても、みんな平等であるという認識からのみ、良い人間関係が始まるのです。