お母さんの裏技

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お母さんの裏技

良いコミュニケーションでは、相手の話を聞いているという”サイン”を送ることで、相手は安心感・信頼感を覚え、自分の伝えたいことも受け取ってもらいやすくなるというお話をしてきました。相手が言った言葉を「オウム返し」することは、「ちゃんと聞いていますよ」という”サイン”になります。これは言葉によるサインです。

 

普段のコミュニケーションにおいてやり取りしているのは、実は、言葉だけではありません。表情や身振り・手振り、あなたの姿勢そのものもメッセージを含んでいるのです。笑顔で「おはよう」と言われるのと、険しい顔で「おはよう」と言われるのでは、受け止め方が違いますよね?
相手に心を開いてもらうためには、あなたの全身を使ってアプローチすることが必要なのです。しかし、わざとらしくなっては逆に警戒されます。自然に振る舞うことが重要です。
「今日の小テスト、どうだった?」 期待感を含んだ明るい声で聞きます。
「英語はできたけど、数学で分からなかった問題があったよ。」 後半、うつむき加減になっています。
「数学でできない問題があったのね。でも英語はできたんだ。」 前半は目線を落として声のトーンを低めに、最後は顔を見ながらしっかりした口調で言います。
「うん、英語は自信ある。たぶん満点だと思う。」 顔を上げて、目と口元に少し笑みが見えます。
「満点なんてすごいね!いっぱい勉強したんだね。」 同じく笑顔で、相手の目を見ながら、『いっぱい…』はゆっくりと言います。
「他の教科ももっと勉強するんだったなぁ。次はがんばるぞ。」 左上に視線を向けたあと、右上に視線を変えます。
「その調子!お母さんもがんばろう!」 視線は右上で、手で小さくガッツポーズをします。
声の調子や視線の向き、表情を相手に合わせることで、相手は無意識で安心感や親しみを感じるようになります。相手の動作をよく見ながら、気づかれないくらいの程度で同じ動作をしてください。相手は意識的には気づかなくても、無意識の中でそれを感じています。

 

そして、相手が安心感を持って心を開いてくれたら、あなたの伝えたいことをそっと忍ばせましょう。上記のお母さんの例では、「いっぱい勉強したんだね」という言葉が、「勉強したらできるようになるのよ」というメッセージを含んでいます。直接そう言われると、お子さんは反発したくなるかもしれません。しかしここでは自分自身での気づきを導いています。自身の気づきは、他人に言われるよりも強く心に残ります。お母さんの裏技が効いています。

 

常にこのようなコミュニケーションをするのは難しいかもしれません。大事なことを伝えたい。そう思うときが必ずあります。そんな時に相手の心を動かすことができれば、これまで以上に良い関係を保つことができるに違いありません。

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