勉強しなさい!は効果薄?

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勉強しなさい!は効果薄?

今回は、成績、勉強、能力、価値観といったことに対する意識について考えてみましょう。意識は人間の行動の元であり、意識が変わると行動も変わるということをすでに経験されている方もいらっしゃると思います。子どもの成績が悪い、勉強しないといった状況について、子どもの意識に目を向けて考えてみましょう。

 

テストの点数は良くて平均点、成績はクラスで中位より下、などは行動(学習など)の結果ではありますが、子どもをとりまく環境として意識できる内容です。自分より成績の良い生徒がたくさんいる、(自分にとって)難しいテストが多いというふうに考えると環境だと認識できると思います。家の机の上はごちゃごちゃで、教科書やノートがそこら中に散乱しているというのも環境です。成績の低迷が続いているときは、それらに対する意識の変化がないということです。つまり、「そういうもんだ」と思ってしまっています。

 

勉強をする、しないというのは行動に向けての意識です。ゲームなどの勉強以外のことに走るのも行動です。勉強が嫌いというのも行動に対する意識です。自分がいま何をしているかは意識できています。勉強をしているのか、いないのか。十分にできているのか、いないのか。その意識をはっきりさせる必要があります。

次に、教科書の内容が理解できる、英単語を知っている、基本的な問題なら解ける、時間管理ができる、というのは能力に対する意識になります。行動のレベルは子どもによって異なります。傾向として、成績優秀な子どもは自分の行動を過小評価し、成績の悪い子どもは過大評価をするようです。しかし、他の子どもは関係なく、目指すところの自分として、どんなことができて、どんなことができないのかを意識することが大事です。

行きたい学校に入るために勉強が必要である、中学生・高校生は勉強が大事、いい成績を取ると周りから評価される、というのは信念や価値観であり、それらに対してどのような意識を持っているかを知る必要があります。いくらやっても無理というのも信念ですし、やるだけ無駄というのも信念です。意識をしていないということはありません。必ず、心のどこかでそれらに対する意識はあります。ただ、その意識を簡単に引き出せないという場合があります。それを言うと笑われる、怒られるといった恐怖から意識を表せないということがあります。そして、その恐怖は家庭で作られた可能性もあります。

これら4つのほかにも、自分は何であるかという自己認識や、自分の周りの人や社会とどうつながっているかといった意識がありますが、まずは4つの意識に注目します。

 

まず、環境を変えることは難しいです。自分より成績の悪い生徒ばかりのクラスに入るとか、自分にできる問題だけを出してもらうというのはあり得ないことです。それより、自分をとりまくいろいろな状況をどう考えているかを明確にしましょう。

行動への意識は、環境への意識の上位にあたります。勉強をしないという行動を、勉強をするという行動に変えると、成績は上がります。当たり前と思われるかもしれませんが、環境を変えようとすることと、行動を変えようとすることは大きな違いがあります。行動が変わると、自然と環境も変わる。行動への意識付けが必要なのです。

勉強が分かるようになれば、勉強も進むのではないでしょうか。能力が向上が意識できれば、もうちょっとやってみようという気持ちになります。学力(能力)を上げるためには、学習(行動)が必要ですが、ここでは単に勉強をするということよりも、自分の知識を増やす、本を読むスピードを上げるといった、スキルアップのほうに意識を向けます。

そして、ほしいこと・ものを手に入れるためには勉強が必要と考えるようになれば、能力に対する意識も上がり、”勉強に取りかかるための能力”(メタ認知)を身につけるようになります。もっと英単語を覚えるにはどうしたらよいかを考えるようになります。

 

これまで見てきたように、環境や行動、能力、信念に対する人間の意識は段階的に構成されていて、上位に位置する意識が変われば、その下の意識も自動的に変わるようになっています。
すなわち、勉強しないからといって、行動に対する意識に直接アプローチする、「勉強しなさい」というアドバイスはあまり効果はなく、その子の自信が持てる能力アップや時間管理能力の向上から始めるのが早道なのです。

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