子どもをその気にさせる心理作戦

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子どもをその気にさせる心理作戦

子どもにしてほしい行動を誘導する表現についてお話してきました。具体的な指示をすると、そこに反発や抵抗が生まれやすいものです。それは意識がそこに集中するからで、意識の集中を外してやると、意外とすんなりと受け入れるようになります。
今回はダイレクトに「~しなさい」と言うのではなく、間接的に伝える表現をご紹介します。

 

「早く勉強を始めるといいと思うよ」
直接的な命令ではなく、自分の感想・意見を言っているようですが、”早く勉強を始めなさい”というメッセージが込められてます。「うん」と答えただけで、実際に始めないかもしれませんが、始めなきゃという意識が確実に生まれています。もう一押しです。

「もう宿題は終わったのって思ったんだけど?」
「宿題は終わったの?」と聞くよりはいくぶんゆるやかな聞き方です。普段も自然に使っているかもしれませんが、無意識に表現を和らげているのでしょう。それによって角が立ちにくくなります。

「テストの結果、教えてくれる?」
これも普段から使っている表現だと思います。「テストの結果を見せなさい」というよりも柔らかい表現です。質問ははい・いいえで答えるタイプですが、内容を答えます。

「テストの結果は気にしないでがんばりなさい」
結果は気にするなとは言っていますが、無意識に結果のことを考えます。「真っ赤な犬を想像しないでください」と言われたら、そのような犬をイメージしてしまいますよね?人は否定を考えるとき、まず肯定を考えます。その心理を利用したものです。

「今度はいい成績が取れるね」
”いい成績”の部分で、こぶしを握ったり、OKサインを出したり、声に力を込めたりすると、その言葉が強く印象付けられます。TVの解説者やコメンテーターを見ていて、手を机に置いたまま淡々と話す方と、身振り手振りで話をする方とではどちらが印象深いですか?落語家や漫才師などの芸人も同じ手法を使います。使えるものは使いましょう。

「先生が『がんばれ』って言ってたわよ」
実際に先生が言っていなくても、第三者の発言を引用することで、意識がそちらに移るので、抵抗感が薄れるものです。子どもがよく知っている人を引き合いに出すほうがいいでしょう。関係が近い人ほど有効です。

 

これらの表現も、単独で使用するより、2つ以上を組み合わせて使うほうが効果がよりアップします。最初からうまくいくとは限りません。何回か繰り返しながら、子どもの反応に注意を向けてください。よい反応が返ってきたら、覚えておきましょう。だからといって、同じことを何度も言うのは不信感を招いてしまいます。

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