反発されにくい言葉かけ

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反発されにくい言葉かけ

「ぜんぜん親の言うことを聞かなくて。反抗期なんです」

個人差はありますが、小学校高学年のあたりから二次性徴の発現が見られ、ちょうどそのタイミングで反抗期に入る子どももいます。自分という存在を意識するようになり、大人に近い思考能力を持ち、自分を分析するようになります。つまり自己理解が進みます。そうすると、自分はどうあるべきか、将来どのように生きていくかという、自己実現の意識も高まってきます。
そんな時期なので、「自分はこうなのだ」と考えるようになり、それを親や教師などに確認したり、無意識にアピールするようになります。親と対立するのは、そのような背景があるとされています。ですので、わが子の確実な成長として喜んでみてはいかがでしょうか。
とはいえ、不条理な反抗にはきちんと対処しなければいけません。子どもの意思を受け留めることと、無条件にそれを受け入れることは、まったくの別物です。中途半端な対応や態度をしてしまうと、親への信頼が弱くなり、将来においてさらなる問題も起こしかねません。「ダメなものはダメ!」毅然とした態度が親には必要です。

 

さて、”親の言うことを聞かない”というわが子であっても、ほったらかしにするわけにもいきません。どのように話せば、子どもは受け取りやすくなるでしょうか。

 

前回、具体的な指示に対しては抵抗や反発が起きやすく、抽象的な表現に変えることで、聞き手は自由な判断をし、批判せずに受け入れやすくなるというお話をしました。効果的な表現について、少し具体的にご紹介します。

 

まずは、話の内容や対象をはっきりさせない表現です。仕事や学習の指示などで、曖昧でいい加減なことを言っていると怒られますが、状況によっては有効に働く場合があります。

「あなたにとって大事だね」
「より必要なことよ」
「いつも通りがいいかもね」
「がんばってるよね」
「がんばりが一番」
対象が入っていないので、何のことを言っているのか分からないと思われるかもしれませんが、言われたほうは勝手に、自分にとってメリットのある状況を想像します。その想像がやる気の火種になります。

 

次は、”嘘も方便”といった表現です。必ずしも真実でないけれど、まるで事実であるがごとく表現します。

「静かになったら集中できるね」
「焦っているのは力を付けたいということね」
「必要だと思ってるみたいね」
「あなたもできるはず」

 

また、例外的なケースを外してしまう表現です。必ずそうなる、そうできるという気持ちが芽生えます。

「どんな勉強も役に立つのよ」
「このタイミングを逃してはだめよ」
「今ならできるわ」

 

これらを単独で使うと意味が分からないので、「何言ってるの?」となりますが、一連の会話の中にそっと挿入してください。不思議なもので、そこで脳のブレーキはかからず、ほとんどの人はポジティブな発想へ誘われます。
このような会話をする前提としては、お互いに信頼感がなくてはいけません。たとえ親子であっても、さらに親密な雰囲気を作ってから、”誘導”にチャレンジしてみてください。

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