望む方向へ相手を導くコミュニケーション

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望む方向へ相手を導くコミュニケーション

前回、会話の中で相手の話し方や動作をシンクロさせることで、コミュニケーションにおいて最も大事な信頼関係を築くことができるというお話をしました。相手のことを信頼できると、自然と心が開き、自分の本音が言え、相手の話も素直に聞くことができます。
ただ、話を聞いてくれ、それに共感してくれますが、あなたが望むような行動をしてくれるとは限りません。
勉強をしてほしい、家事の手伝いをしてほしい、弟や妹の面倒をみてほしいと思っているのなら、さらなるアプローチが必要です。

 

「話に引き込まれる」という言葉があります。相手の話に、自分の中でイメージが膨らみ、その内容に共感し、いつの間にか気持ちが高まっていたという経験はありませんか?
コミュニケーションには、お互いに心を開くことの先に、お互いに影響を与え合い、望ましい状態にもっていこうという働きがあるのです。たとえば、会社で仕事が山場を迎えるとき、リーダーの一言がメンバーの士気を上げるということがあります。あるいは、カリスマ政治家が大衆の前で感動的な演説をし、大きな支持を得るということもあります。また、スポーツの試合の前に監督が檄を飛ばし、プレーに集中できたために勝利したということもあります。いずれも、伝え方次第で相手を自分の望む方向へ導くことができるということなのです。

 

では、子どもにもう少し勉強をがんばってほしいというとき、どのような伝え方があるでしょうか。
子どもが「あまり勉強はしたくないな」と思っているところに、「勉強しなさい」と言うのは逆効果です。「お母さんはボクのことを何にも分かってくれてない」と思ってしまい、せっかく開いた心を閉じてしまいます。
相手を自分の望む方向に導くには、望む状態のイメージを相手に持たせることが必要です。勉強をしてほしいのなら、自分が勉強している姿、そして良い成績を取った様子を子どもにイメージさせるように、自然に持っていくのです。

 

「テストでもう20点くらい上がったらうれしくない?」
「うん、そりぁうれしいよ」
「成績も1つ上がるかもね」
「上げたい」
「じゃあ、どうしようか?お母さん、何か手伝える?」
「途中でおやつが食べたい」
「分かったわ!」

 

話していて、相手がうまく乗ってこないようなら、それはまだ十分に心が開いていないのです。無理に導くのはやめて、もう一度子どもとの信頼関係を作り直しましょう。

 

上記は親子のやり取りですが、職場の後輩や部下に対しても応用ができるはずです。

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