コミュニケーションしてるつもり
「あなたはお子さんと良いコミュニケーションができていますか?」
自信を持って、できていると答えられる方はどれくらいいるでしょうか。
そもそも、子どもと良いコミュニケーションを取るとはどういう意味でしょうか。
・毎日言葉を交わしている
・言葉数が多い
・仲良くしている
・何でも言える
・話を聞いている
・笑顔で話す
行動として目に見えるものはいろいろあります。これらの行動ができていれば、良いコミュニケーションが取れていると考えてもいいのでしょうか?
朝の「おはよう」から、寝る前の「おやすみなさい」まで、たくさんの言葉を交わしています。「今日、学校はどうだった?」「お腹すいた?」「宿題はないの?」などと、いろいろな問いかけもしています。「理科のテストが悪かったから、今度は理科をがんばろうね」「野菜も食べないとダメよ」「部活の朝練があるんだから、早く寝なさい」とアドバイスや注意・注文もたくさんあると思います。
それらは子どものちゃんと届いていますか?
日常的なさまざまな問いかけは、子どもの様子をしっかりと見たうえでしていますか?もしかしたら、子どもが気にしてほしいのはそこではないかもしれません。
アドバイスや注意は、それ言ったことで終わってはいないでしょうか?その場では「分かった」と返事をするかもしれません。しかし子どもがそれをしていないのなら、伝わっていないということです。「だからお母さんが言ったじゃない!」といらだつことになるかもしれませんが、まさに「言った」だけだったのです。
良いコミュニケーションとは、お互いに相手を思いやり、リスペクトし、本当の気持ちを伝えあうことだと思います。
目の前にいるお子さんは、どういう気持ちでそこにいるのかを知る必要があります。その気持ちに寄り添うことができれば、自然と心は開き、本当の気持ちを伝えてくれます。
子どもの気持ちを知ろうとするとき、お母さんの”基準”は一旦、脇に置きましょう。「私が子どものころは~だった」は今は必要ありません。お子さんが今、何を見聞きし、何を感じているか、お子さんになったつもりで考えてみましょう。しかし、これは簡単なことではないかもしれません。そこで役立つのが、コミュニケーションのテクニックです。
(次回へ)