熱意だけでは伝わらない

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熱意だけでは伝わらない

親はみな、常に自分の子どものことを考えています。子どもに言うこと、子どもに対してしてあげることはすべて、子どものためと思っています。子どもへの愛情は無償の愛と言えるでしょう。「何でもしてあげたい」そう感じるのは自然なことだと思います。

 

しかし、「外は寒いから」「雨が降っているから」と言って、歩いて数分の距離を車で迎えに行くことは、「風邪を引かないように」とその時は思っても、その子の成長の過程においては必ずしもその子の利益になるとは限りません。

 

無償の愛が自己犠牲を伴うものであるとすれば、子どもの成長を考え、助けてあげたいという気持ちを抑えることも自己犠牲ではないでしょうか。

 

「いつかは分かってくれる。」と思い、子どもにとことん尽くす人もいます。しかし、子どもがいつの日か親の真意に気づくまでに、「そうしてもらって当然」「親はそのようなもの」という価値観を持ち、さらに他人に対してもその信念を強いることになるかもしれません。

 

潜在意識の中に、「この一生懸命さはいつか伝わる。」と信じている部分があると思います。たしかに、一生懸命に接すると、人はその真意を分かってくれるということがあります。熱意は伝わります。しかし、たとえば選挙期間中、候補者はみな一生懸命自分の政策を訴えています。後半になると、声がすっかり枯れてしまう人もいます。熱意は感じられますが、必ずしもその熱弁があなたの心に届いているとは限らないでしょう。力強く叫べば叫ぶほど、聴衆が離れていくということさえあり得ます。
伝わる伝わらないは、相手の心が開いているかどうかによります。相手の心を開くために、どのように接し、どのように導くかが大切となるのです。

 

一生懸命していることが相手に伝わらないと、相手が悪いと思ってしまいがちですが、相手を変えることは難しいことです。また、相手が変わるのを待っていたら、いつになるか分かりません。相手を変えなくても、自分のコミュニケーションのしかたを変えることはできます。そっちのほうが早いです。
いろんな人がいます。相手によってコミュニケーションのしかたを変えることができれば、あなたは誰とでもうまくやっていけるはずです。
コミュニケーションのカギは、あなたのほうにあるのではなく、相手が持っているといえるでしょう。

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