目標なき学習

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目標なき学習

子どもが勉強にやる気がなくて困っているとおっしゃる保護者の方には、その原因の一つは勉強に目標がないからというお話をしています。学習内容に興味を持つといっても、すべての教科のすべての単元に興味を持てるわけではないはずです。ある一つの知的好奇心が刺激されて、そこからいろいろな分野に広がっていくという例はあります。そこには、単純に”知りたい”という欲求と同時に、「○○について、もっとたくさん知る」という目標が生まれると思うのです。

 

目標にはいろいろな種類があります。多くの知識を習得し、それを活用できるようになるという能力目標や、テストの点数や内申点などの評価点・クラスや学年順位という成績目標があります。ある程度の学力があって、成績が良い生徒は成績目標を持つことで、学習意欲が高まります。成績がいまひとつパッとしない生徒は、成績目標を達成できないことで、逆に意欲が低下してしまいます。成績目標のレベルと下げると、挑戦意欲が起きません。成績の振るわない生徒は、教科ごとの能力目標を立てるのがよろしいかと思います。たとえば、「分数の四則計算ができるようになる」というものです。

 

目標は立てたけれども、なかなか勉強に向かわないというケースもあります。どんな目標かと聞くと、「前回のテストより点数を取る」というものでした。さらに詳しく聞くと、教科ごとに目標点を決めているわけではなく、結果的に合計点で前回を上回ればいいという感じです。具体的にどの教科をどのくらい伸ばせばよいかがはっきりせず、したがって何から勉強を始めてよいのか、どのくらい勉強したらよいのかも分からなくなっています。それでは勉強する意欲は上がってきません。

 

反対に、目標が具体的な数値を伴って(定量化)、明確な表現で表されているほど、実現可能性は高くなるのです。なぜならば、目標に向かってやるべきことが明確になるからです。仕事で業務目標を作成するときも同じですよね?「売上○○億円、経常利益○○万円」というように、誰が見ても間違えないように表さなければいけません。

 

また、最終ゴールの数値(数学95点、英語90点…合計460点など)だけではなく、それを達成したときの気持ちや周りの評価、その先に目指すものなど、数値に付随する状態や状況を目標に組み入れることで、さらに達成確率を上げることができます。

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