子どもの心を開く

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子どもの心を開く

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これまで何度か、コミュニケーションを上手に取りながら、子ども自身で気づき、やる気を引き出すお話をしてきました。
さりげない問いかけをして、子どもが気づきを得るように働きかけることは、そんなに難しいことではありません。ただそのためには、子どもがあなたに対して心を開いていることが前提です。もちろん、親子であれば心の結びつきは、他人よりずっと強いでしょう。でも、その時その時の場面において、いつも心を開いているとは限りません。これは、その話題について詳しくないからとか、意見が合わないからということではなく、自分のことを見てくれている、一人の人間として認めてくれているという信頼感を得られているかどうかなのです。
特に大事な話をするときには、信頼感や安心感があり、心を開くことができる状態をあらためて作らなければなりません。

「お母さんを信頼しなさい。ほら、お母さんの目を見て!」

命令して心を開いてくれるものではありません。無意識の中でつながることが必要です。
そのためにはどのようにしたらよいでしょうか。

 

まず、リラックスして話せる雰囲気を作ります。場所も大事です。テレビが大音量でついていたり、回りに聞き耳を立てている人がいては話をする気にはなれません。
適度な距離感を持ちながら、真正面よりは少し斜めに座ったほうがいいですね。

”上から目線”はダメです。子どもと同じ目線、すなわち対等に話をするようにします。
子どもの様子をよく観察してください。座り方、話す声の大きさと速さ、呼吸のペース、深さはどうですか?それらを子どもに合わせるようにします。これだけでも、子どもは無意識に安心します。

そして子どもが話したことを受け止めて、繰り返します。すなわち、おうむ返し、バックトラッキングです。
「けっこう勉強したのに、点数取れなかった。」
「そう。一生懸命勉強したのに、点数が取れなかったのね。」
子どもはあなたが話を聞いてくれているという安心感を持ちます。
バックトラッキングしながら子どものペースに合わせていくと、さらにいろいろなことを話してくれるでしょう。

そして、すっかり同じペースになったなと思ったら、少しずつ、そしてさりげなくあなたのメッセージを伝えます。
「もうこれ以上、勉強できないよ。」
「これ以上勉強はできないと思ってるのね。1週間で10時間は勉強してるかな。がんばってるよね。」
「そんなにしてないよ。宿題除けば7時間くらいだと思う。」
「そう、7時間勉強してるんだ。もうこれ以上無理よね。」
「いや、もう少しできるかな。土日もあるし。」
「そうなの?お母さんも応援するわ。」

 

メッセージを伝えようとしたところで、心を閉じてしまうかもしれません。そのときはメッセージではなく、もう一度子どもと同じ目線で、同じペースで話を続けましょう。

あなたがいつも子どもに話していることは、きっと正しいことばかりです。ただ、いくら正しいことを、いくらたくさん、いくら真剣に話をしても、信頼感、安心感がなければ伝わりません。心を開いて向き合うことではじめて、お互いにメッセージを伝え合うことができるのです。

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