勉強の先にあるもの
「勉強したの?」
「もう終わった。」
「ほんと?やったところ、見せてよ。」
「うるせぇなぁ。」
おそらく、いや絶対やってません。
勉強しないといけないことは分かっているけども、できない問題が多いとやる気がなくなるし、そこにお母さんからチェックが入って思わずウソをついてしまい、上記のような会話に。
勉強というものは、分からないからするのであって、分かっていたら勉強なんかしなくていいのです。できない問題があるから勉強しなければならない。できない問題をできるようにするのが勉強です。
ところで、何のために勉強しないといけないと思っていますか?
・学校で分からないと恥ずかしいから。
・テストで悪い点数を取りたくないから。
・お母さんやお父さんに怒られるから。
・高校に入れないと困るから。
たしかにそうですよね。
それでは、「テストで良い点数が取れたらどうなるの?」と聞いてみます。
「内申点が良くなって、受験に有利になる。」
なるほど。「受験に有利になるってことはどういうこと?」
「行きたい高校に入れる。」
そうかもね。「行きたい高校に入ったらどうなるの?」
「スポーツもやって、いい大学に行けるように勉強がんばる。」
それはそれは。「いい大学に入るとどうなるの?」
「難しい研究をして、いっぱい知識を増やして、頭が良くなる。」
そ、そうなの。「頭が良くなったら?」
「一流自動車メーカーに就職して、今までにないようなカッコイイ自動車を作るんだ。」
それだ!「そうか。みんなが驚くような自動車を作ったらすごいね!」
段階的にその上位の目的を探っていきます。一気にゴールを目指すのではなく、少しずつ上がっていきます。勉強の先にある大きなもの。今の勉強が自分の夢とつながったとき、やる気に大きなパワーをもたらします。
なぜ勉強するか。それを人から聞かされても、しょせん他人事です。自分自身でそれを気づいたときにはじめて、勉強は必要なことと認識できるのです。