ほめる。そして、 ねぎらう。

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ほめる。そして、 ねぎらう。

praise

苦手な科目にも一生懸命取り組んでいる生徒がいます。
苦手なので、理解するまで、さらに問題が解けるまで時間がかかります。そしてかなりの割合で間違えます。それでも投げ出さず、サボらず、がんばっている姿には感動します。もっと支援してあげたいと、こちらもモチベーションが上がります。

 
はじめはほとんど手が動かなかったのに、ちょっとだけサポートすると、少しずつできるようになります。その変化はほんのわずかです。

ノートに書いている途中の計算式が少しだけきれいになった。
通分が少しだけ速くなった。
約分できると気づくのが少し増えた。

その変化を見つけてほめます。
「前よりずっとできるようになったね。」
ちょっと照れくさそうに笑います。そして次の問題に取り掛かります。

ほめる言葉をかけるとき、肩か背中を軽くたたいてあげることにしています。ほめられたと同時に受けた刺激は、無意識の記憶にとどまります。そしていつか同じような困難に陥ったとき、軽く肩をたたかれると、ほめられたときの達成感、高揚感がよみがえり、パワーを発揮できるかもしれないからです。

さて、ご存知の通り、「ほめる」ことと「おだてる」ことは違います。日本語では近い意味合いに取られることがありますが、まったく別物です。「おだてる」ことで何かの見返りを期待するという下心が見え隠れするのに対して、「ほめる」は相手の良いところを評価して称える。そこには愛情があり、尊敬があります。
また、「ほめる」ことは認めることにつながり、相手の承認要求を満足します。比較的強い要求で、これを満足できなければ、自己承認(自分の能力などを認める)もできないし、自己実現(自分の生き方を決める)もできないと言われています。人が生きていくうえで必要なことなのですね。

 

ほめることと同じくらいねぎらうことも大切だと思っています。ねぎらいは、相手の成果が良い悪いにかかわらず、それをやり終えたことに対して、その努力に感謝することです。
「お疲れさま。」「ご苦労さま。」といった言葉は、日本人によって昔からよく使われてきたねぎらいの言葉です。そしてそれらは、「ありがとう。」という感謝の言葉を背負っています。ねぎらうことで、相手は単純にうれしく思いますし、またがんばろうと思います。たとえ、ほめるところが見つけられなくても、ねぎらうことはできるはずです。

今日の学習目標をクリアして、帰宅しようとしている生徒に「お疲れさま。」と声をかけます。わずかでもその心に届いて、またがんばってくれることを願って。

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