引き戸を押し続ける人

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引き戸を押し続ける人

学習において大切なことは繰り返しだと、よく生徒に話しています。一度勉強しただけでよくできるようになることは稀です。何回か繰り返し学習しているうちに、物事の本質について理解が深まり、問題の解法の要領もつかむようになります。そうなると、解答の精度とスピードが上がってきます。また、たとえ一度の勉強でよくできたとしても、テストで問題が解けない、間違えるということがあります。上っ面だけ覚えただけでは、少しでも問題の表現が変わるとできなくなります。本質が理解できていないからです。そのようなときは、むやみに練習問題をするよりも、基本に立ち返って学習し直すほうが早道です。

 

数学の学力テストや模擬試験などで、最後のほうは応用問題が出題されることが多くなっています。さらに、1つの単元からの出題ではなく、復習の単元の内容がミックスされています。なので、難しいと感じてしまいます。
難問に出会ったとき、どのようにアプローチしようかと考えます。これまで得た知識と経験を総動員しなければいけません。そして、いいアイディアが浮かんだとします。ところが、そのやり方でやってもなかなか答えにたどり着きません。そんなときはどうしますか?

 

ある生徒は、もう一度はじめからその方法でアプローチを試みます。どこか途中で間違いがあったかもしれないので、やり直す価値はあります。しかし、うまくいきません。1回目よりは進展があったものの、やはり答えが見えてきません。次にすることは、もう一度同じ方法でチャレンジするか、あきらめるかでしょう。
別な生徒は、うまくいかないと気づいたとき、違う解き方を考えます。あるいは途中の解き方を変えてみます。それによってうまく行くかもしれませんし、また行き詰ってしまうかもしれません。行き詰ってしまったときは、また違う方法でアプローチしてみます。
どちらの生徒が解答に近づくことができるでしょうか?

 

人は、夢中で何かに取り組んでいて、それがうまくいかないときは、そのやり方に固執してしまうことがあります。「点滴岩をも穿つ」のことわざがありますが、同じやり方を繰り返しても、同じ結果にしかならないことが多いです。あまり効率がいいとは言えません。
ある方法でうまくいかなかったときは、別の方法でチャレンジするほうが、成功する確率が上がります。トイレに駆け込み、急いでドアを開けようと、押し続けている人がいます。使用中でもなければ、ドアが壊れている訳でもありません。そのドアは引くドアだったのです。
冷静になると簡単なことなのですが、とりわけ切羽詰まっているときなどは、それに気がつかないことが往々にしてあるのではないでしょうか。大切なのは、同じことを繰り返すよりも、目的を果たすためにはどうすればいいかということです。

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