あなたの持つエネルギー
近くの中学校では今日から1学期の期末テストです。1年生にとっては初めての定期テストで、どんな問題が出るのか、どのくらいできるのか、不安に思っている生徒もいます。2~3年生も内申点に影響するので、気が抜けません。今は結果を心配するのではなく、100%自分の力を出すことに集中しましょう。
テスト勉強をしながら、矢のように過ぎていく時計を見て、「あぁ、なんでもっと早くから勉強しなかったんだろう。」と思うことがありますよね。「普段から毎日少しでも勉強しておけば、直前で焦らずにいれたのに。」と後悔します。
ところが、テストが終わって、またいつもの生活が戻ってくると、以前と同じように勉強は二の次になってしまいます。
「オレって、どうしてちゃんとできないんだろう?」
「私って、そんなこと(きちんと勉強する)できる人じゃないんだ。」
テスト直前に描いていた、”普段からきちんと勉強する子”になりたいのだけれど、自分には無理なのだとあきらめてしまう生徒もいます。
人はみな、より良い自分になりたいと思っています。子どもも大人も、常に変化を望んでいます。
理科で習います。状態や物質が変化するとき、エネルギーが必要です。力だったり、熱だったり、電気だったりします。人も同じです。今の状態を変化させるためにはエネルギーが必要なのです。人に変化を与えるエネルギーはいろいろな形で存在しています。それは物理的なエネルギー(栄養など)もあれば、精神的なエネルギーもあります。
自分は変わることができないと思っているとき、それはあなたに変化するためのエネルギーがないのではなく、すでに持っているにもかかわらず、それに気づいていないことのほうが多いのです。どんなエネルギーを持っているでしょう?
勉強するための知識はすでに持っています。
自分を変えようと思った気持ちを持っています。
これまでに、何かを続けてやり抜いたという経験があります。
自分の生活パターンを工夫できる能力を持っています。
そして、自分を支えてくれる周りの人たちがいます。
ほら、たくさんあるでしょう?
これらはすべて、あなたが変化するためのエネルギーになるのです。さあ、あなたはどんなエネルギーを持っていますか?