うちの子は中学生なのに、まだ子供っぽくて

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うちの子は中学生なのに、まだ子供っぽくて

人の価値観や信念の多くは、言葉も分からない幼児のうちに、親やそれに代わる人たちから受け取ったメッセージに起因するというお話をしました。親が言葉として子どもに伝えなくても、表情や態度といった雰囲気で伝わります。一人では生きていけない赤ちゃんや幼児にとって、親からの言語・非言語のメッセージは、”絶対的な命令”となります。

また、人の心の状態は大きく分けて、親的な状態、成人的な状態、子ども的な状態の3つ分けることができるというお話もしました。これらの心の状態は、意識的に変わることもできますが、ほとんどは無意識のうちに推移します。しつけや社会のルールまたは子どもの世話のことをを考えているときは親的な状態にいることが多いですし、何か楽しいことや逆にケンカをしているときは子どもの状態に入っているかもしれません。物事を冷静に分析できているときは成人の状態に入っているでしょう。

 

子育てをしているとき、いつも親的な状態や成人の状態にいるとは限りません。夜泣きがひどくてイライラしたり、楽しみにしていたテレビを邪魔されたり、自由に外出できずにストレスを感じているときなどは子ども的な状態にいるのです。

子ども的な状態が悪いということではありません。娯楽を楽しんだり、協調性を持って人付き合いしたり、我慢できないことに立ち向かうといった感情は子どもの状態から出てくるものです。これがなければ、感情の豊かさを持つことはできないでしょう。

 

しかし、幼児に対して思わず言ってしまう一言が、最初に述べた信念を形成する言葉になってしまうことがあります。

 

「うるさいわね!あっちで遊んでなさい!」
「よその子はよその子。うちはうちよ」
「あんたが男の子だったらよかったのに」
「あなたを生むとき、お母さん、死ぬかと思ったわ」
「○○ちゃんはかわいいから、ずっとこのままでいてね」

 

このようなことを子どもに言ったことはありませんか?
大人であれば、言葉の背景や発言者の気持ちなども理解できていて、ときには受け流すこともできます。しかし、子どもは受け流すことなどできません。額面通り受け取ります。そして、同じことを何度も言われ続けていると、それが信念に変わります。
あまりにもかわいくて、「ずっとこのままでいてね」と言い続けたとします。もちろん、”このままで”いられるわけがありませんから、大人の感覚だと受け流します。言っているほうも、本当にそう思っているわけではありません。
ところが子どもは、かわいがられている嬉しさと同時に、「このままでいないと、捨てられてしまうかもしれない」と不安を感じ、「ずっと子どもでいなきゃ」と心に決めるのです。
この決断は大人になっても心の奥底に残っていて、人生の信念のように、その子の考え方や行動に影響を与えるようになります。
「うちの子はいつまでも子どもっぽくて」と嘆くお母さん。それは幼児期に意図せずに子どもに伝えていたメッセージ、”成長するな”によるものかもしれません。
価値観や信念になってしまったものを簡単には崩せません。大人と子どもの違い、大人でないと得られないもの、すなわち「大人の価値」を一つひとつ丁寧に伝えていくことが必要です。

 

大事なことですが、幼児期にネガティブやメッセージを伝えたことを悔やんでもしかたありません。それよりも、そのメッセージを解きほぐすことで、その子が自分自身、そして自分の子どもに対して、どのように向き合えばよいかのヒントを得る機会を持つことができるのです。

 

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