無意識での過小評価

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無意識での過小評価

休校期間に学校から宿題が出ていましたね。宿題ですから、学校に提出しないといけません。グズグズしているわが子を見るに見かねて、「宿題を見てあげようか」と、手伝ってあげたお母さんは多いと思います。

最初のうちは「これはどう考えればいい?」などと、できるだけ子どもに考えさせるようにしていたのですが、だんだんとイライラしてきて、「さっき言ったばかりじゃない!なんで分からないの?」と叱ってしまいます。子どもも「もういい、自分でやる」と席を離れていき、あと味の悪さだけが残ったということはないでしょうか?

 

これは前回お話した、お互いに不快な気持ちで終わる”定型パターン”のやり取りの一つです。
これが始まったとき、お母さんと子どもの中にどのような気持ちがあったでしょうか?
お母さんは、子どもに「自力で宿題をする」という意志や能力があることを見くびっています。これは、なかなか宿題をやらず、学校に提出できないという不安感から来るものです。子どもも、「自分でできる」という能力や自立性がないと思っています。
このように、相手や自分の能力や感情、あるいは存在そのものを、無意識に過小評価しています。ここから、あと味の悪い結末となるやり取りが始まるのです。

 

過小評価には4つのレベルがあります。
子どもが学校で悪さをして、先生から連絡があったときのお母さんの反応を例にとります。
1.問題の存在を過小評価
「それの何が悪いのですか?」
2.問題の重要性を過小評価
「大したことないですよね」
3.解決の可能性を過小評価
「あの子には何を言ってもダメです」
4.個人の能力を過小評価
「私には手に負えません」

 

これ以外にも、至るところに過小評価があります。
たとえば、先生から「お子さんは〇〇の勉強が理解できていません」と言われたとき、「先生の教え方が悪いんじゃない?」と先生の能力を過小評価するとき、実はお母さん自身も自分の子どもの学力を把握するという能力を使っていないかもしれません。

 

相手とのやり取りがまさに始まろうとしていたり、始まったあとでは、自分が何かを過小評価していることになかなか気がつけないものです。十分に時間が経って、気持ちが落ち着いたときに、そのシーンとそのときの自分の気持ちを振り返ってみてください。きっと、「ああしたらよかった」「こう言えばよかった」と思うことがあるはずです。それが次の機会に生かされるはずです。

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