卒業式 ― 思い出したくない思い出もある

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卒業式 ― 思い出したくない思い出もある

今日は中学校の卒業式です。3年間の思い出が詰まった校舎とも今日が最後です(実際は、入試の結果を報告に行く明日が最後なのですが)。
部活の練習は辛かったけど、3回戦まで進んだこと。仲の良い友だちと一緒にコンサートで盛り上がったこと。修学旅行で鎌倉に行く途中に道に迷ったこと。
楽しかった思い出はたくさんあります。その一方で、思い出したくない出来事もあるかもしれませんね。
自分の思い違いで、友だちとケンカになってしまったこと。自分は何も悪いことはしていないのに先生に怒られたこと。自分なりに一生懸命勉強したのに、テストが悪かったこと。

 

思い出したくはないのに、ふとした瞬間にその時の情景が浮かんできて、嫌な気持ちになるということは誰にでもあると思います。何とかして思い出せなくしたり、嫌な気持ちならない方法ってないのでしょうか?
あります。

 

過去の出来事をなかったことしたり、変えたりはできませんが、思い出したときの受け止め方を変えることはできます。
たとえば、犬に噛まれたという思い出を、犬になめられた思い出には変更できませんが、噛まれたシーンのイメージや音声を、なんと自分で勝手に変えてしまうことができるのです。

昔、近所の子犬に噛まれた思い出があって、それ以来、どうも犬が苦手という人がいます。噛まれた瞬間を今もはっきりと覚えています。5歳の頃なのにです。いつも通り尻尾を振って寄って来たので、頭を撫でようとしたとき、「ウ~」とうなったかと思いきや、差し出した右手の人差し指にガブッ!その犬の睨む目、荒い鼻息、めくれ上がった唇から覗く白い牙、そして指に走る激痛。思い出すたびに鳥肌が立つそうです。

思い出したくもありませんが、今一度、そのシーンを頭に浮かべてください。
子犬だったはずなのに、大きな犬に見えるようです。イメージの距離感としては、すぐ目の前に展開されています。
まず、そのイメージを少し遠くに置いてみましょう。目をつぶって、その画像を小さくするようにしてみてください。すると、少し遠くで起こっているようで、いくらか怖い気持ちが弱まりました。「ウ~」といううなり声のボリュームを少し下げられませんか。そして、犬に噛まれた自分の視点で見ているイメージを、あたかも傍観者として自分を見ているような映像に変えて思い浮かべてみます。最後に、イメージ自体を少し暗くしてみましょう。
一回でうまくできないかもしれません。何回かやってみて、嫌な気持ちが弱まったやり方を覚えていてください。こんなふうにやっているうちに、その時のことを思い出しても、以前よりも怖い気持ちにならないはずです。

 

人は良い思い出、嫌な思い出を、イメージや音、においや味、触感などと一緒に覚えています。それらの感じ方を変えることができれば、思い出し方も変わります。
逆に忘れたくない良い思い出は、そのイメージを大きく、より鮮やかに再現してみてください。それまでより、もっと楽しい気分になれるはずです。

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