褒める強さ、叱る強さ

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褒める強さ、叱る強さ

子育てにおいて(部下や後輩の育成においても)、褒めることの重要性はかなり以前から指摘されてきました。ときどき、「褒める」と「おだてる」を混同する人がいます。英語のpraiseにも両方のニュアンスがあります。育成において必要なのは、「成果に対して正当に評価し、承認する」ことです。「おだてる」とは、実際の評価以上に称賛し、相手の気分を持ち上げることです。真実ではないことを伝えても、双方の本当の利益にはなりません。

 

さて、日本人は相手を褒めることが下手だと言われます。「阿吽(あうん)の呼吸」が重宝される日本文化においては、「全部言わなくたって分かってくれる」と思いがちです。欧米では言葉自体にも重要性が高く、言葉にないものは取り上げられないという傾向があります。言葉で正確に伝えなければ、コミュニケーションは成立しないのです。
しかし近年日本でも、自分の考えていることをきちんと相手に伝えなければ、ミスコミュニケーションの原因となり、仕事や人間関係に悪い影響を与えると言われています。文化は、良くも悪くも、時代とともに変化します。褒めるときも、きちんと言葉および態度で明確に伝えなければ、褒める価値が激減してしまうかもしれません。

 

「どうもうまく褒めることができないなぁ。」という人は、褒め方をちょっと変えてみませんか。

5W1Hで褒める対象を整理します。褒める対象が明確でなければ、褒められる相手はピンときません。「きっと、このことを言ってるんだ」と勝手に考え、勘違いするかもしれません。誰が、どこで、いつ、何を、何のために(なぜ)、どのくらいしたのか。これらをはっきり言葉にする必要があります。
そして、この「どのくらい」が大事です。ここを強調するかしないかで、褒める強さが違います。「今日もがんばったね。」というのと、「今日もすっごくがんばったね。」とでは受け取り方が違いますよね。「どのくらい」のレベルは無数にありそうです。うまく使い分けなければいけません。いつも同じレベルでは、ないに等しくなってしまいます。また、レベルの基準はあなたではありません。相手の基準で考えてください。あなたにとって楽勝なことでも、相手は大変な困難を伴っているかもしれません。相手の視点、感覚で考えてください。

褒めるときの、「どのくらい」の表しかたが強ければ強いほど、相手は良い印象を強く持ちます。強く持った良い印象は記憶に維持され、その子のやる気のエネルギーと変わります。そのエネルギーは、その後のがんばりに力を与えます。ですから、ここ一番でがんばって成果が出たときは、しっかりと褒めてください。

 

反対に叱るときも同じです。5W1Hを明確にして、どのくらい悪いのかをはっきり伝えます。それも記憶に残りますから、もう二度と同じ失敗はしないでしょう。

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