ママ、お腹が痛い

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ママ、お腹が痛い

塾の生徒にも、ときどきお腹が痛い、あるいは頭が痛いのでお休みをする子がいます。お腹を壊したり、風邪を引きかけたりしてるのだと思いますが、中にはそうではない子もいるようです。

 

勉強が分からず辛くなったり、友だちと気まずくなったり、体育の時間に自分だけうまくできなかったり。自分では問題を解決できないと感じたときに、誰かに助けを求めます。そんな時でさえ、それをダイレクトに伝えられる子は多くはありません。正直に話したところで、お母さんが友だちとの仲を取り持ってくれる訳はないことぐらい分かります。それどころか、「しっかりしなさい」と一喝されるかもしれません。そうなっては身も蓋もありません。
そこで、別なアプローチを試みます。「お腹が痛い、頭が痛いと言えば、きっと優しくしてくれるにちがいない」と考えます。そんな知恵をどこで身につけたのでしょうか?

 

それは幼児期にさかのぼります。いつもは優しくしてくれるお母さんでも、忙しいときには構ってもらえませんでした。その記憶は強く残ります。そしてある時、風邪を引いて熱を出しました。お母さんは側で体をさすってくれたり、普段は買ってくれないちょっと高級なアイスクリームを食べさせてくれました。
「病気になったら、お母さんが優しくしてくれる!」
お母さんにはそのつもりはなくても、子どもはお母さんから「病気になったら、優しくしてあげるわよ」という無言のメッセージを受け取ったと言えます。それ以降、困ったときには体調の悪さを訴えるようになります。
優しくしてくれる ― 頭をなでてくれたり、体をさすってくれたり、布団をかけてくれたり、アイスクリームを食べさせてくれたりと、まさに極楽状態が得られるのです。

 

大きくなっても(おそらく、一生)、優しいふれあいがほしくなると、具合が悪くなります。本当に痛くなることも少なくありません。そんな時、熱を測ったり、薬を飲ませたりする”大人の対応”もありますが、まずは優しく受け止めてあげてください。少し落ち着いてから、「何かあったの?」とそっと聞いてみます。普段はやんちゃな子でも、小さな頃に戻ったように答えるかもしれません。子どもは、自分の気持ちをただ受け入れてほしいだけなのです。

 

人は心に何か不足感を感じたとき、誰かにそれを補ってもらおうとします。上記のように優しさを求めることもありますが、わざとイヤな言動をして注目を得ようとすることもあります。怒られるほうが、無視されるよりマシだからです。
普段の何気ないコミュニケーション、「こんにちは」や「今日は暖かいですね」などのあいさつの中にも、喜びや安心を与え合う”気持ちのふれあい”があります。人に与えることも大切ですが、人から与えられたときは素直に受けとって、”心のエネルギー”にしてください。

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