なんか、どんどんできなくなるんですけど。

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なんか、どんどんできなくなるんですけど。

勉強でも仕事でも、上達するためには「繰り返し」が基本です。何回も何回も繰り返しすることで、作業の正確さと速度が向上します。1回やってできたと思っても、それはたまたまうまくいった、ビギナーズラックかもしれません。もう一回やってみると全然できなかった、ということはよくあることです。焦れずに、地道に経験を重ねた人が上達への階段を上り続けます。星飛雄馬の壁の穴を通すコントロールは、積み重ねたトレーニングの成果ですね。

 

塾での学習は、説明を聞いて内容を理解したあと、ドリルと呼んでいる練習問題をします。その練習問題で80点以上取れないと小テストをやってもらい、そこで80点を取れると次の課題に進むことにしています。小テストで80点に達しない場合は、もう一度小テストをします。
内容は理解しているようだけれど、どうもなかなか正解を出せないという生徒がいます。それはいつもではありませんが、もしかしたら集中力のバランスが取れていないのかもしれません。

「先生、なんか、どんどんできなくなるんですけど…。」

悲鳴を上げたい気持ちなんだと思います。
一度、難易度を下げた問題をやらせてから、もう一度チャレンジさせるのは正しい対応です。基本を確認してから、ハードルをまた少しずつ上げていきます。

しかし、それでは生徒の萎えかけた気持ちが戻らないかもしれません。「オレって、どうなってしまったんだろう?」と不安になってしまってます。「大丈夫!お前ならできる!がんばれ!!」と励ますのもいいですが、いつも言われていると、その言葉の効果が薄れているかもしれません。

そこで、ちょっと変わった声のかけ方をしてみます。

「そうか、全然できなくなったんじゃないんだね。」

「え?」という顔をします。そして、「少しはできるよ。」などと言って苦笑いをします。
あるいは、次のように言ってみます。

「入試本番直前でなくてよかったね。」

「まあね。」と笑ってます。「もう少しやってみます。」と、もう一度小テストを始めました。

 

私の想定外の声かけに、生徒は一瞬キョトンとします。このとき、彼の頭は一種の混乱状態になっていて、それまで悩んでいたことが壊れかけます。それを逃さず、意識を別な方向へ向けることができれば、つまらないことで悩み続けることはなくなります。
「どんだけ~?」のようなギャグやダジャレなども効果があります。クスッと笑う瞬間、悩みごとが少し和らぎます。そこに新しい意識を入れられると、意識の再構築が起こり、前向きに進むこともできるのです。

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