何でもやってあげるお母さん

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何でもやってあげるお母さん

「子どもがそう言うので。」

 

子どもの要求によく応えてあげるお母さんがいます。中学生くらいになると、成長とともにそれまでの親子関係に変化が出てきます。「言うことを聞かなくなる」というのもその一つです。親子関係が悪くなることを恐れるあまり、できるだけ子どもの要求に応えようとするのかもしれません。大人の感覚として、少しおかしいな?と思っても、お母さんも忙しいので、ついイエスの応答をしてしまうということもあるでしょう。子どもの言うことを何でもしてあげるのは子どもの目線に立っているように見えて、そうではなく、”かわいそうなもの”と下に見ている可能性もあります。

 

子どもにとって、言うことをよく聞いてくれるお母さんは”良いお母さん”でしょうか?表面的には、困っているときに助けてくれるので、”良いお母さん”に思えます。しかし、それを繰り返しているうちに、子どもの中で逆の上下関係が生まれてきます。「言えば何でもやってくれる」お母さん。すなわち、”都合の良いお母さん”なのです。もともと一番大切に思っていた信頼関係が、もはや薄れてきています。親子であっても、一度薄れた信頼関係を取り戻すことは簡単ではありません。

 

信頼関係を築き、維持するためにはコミュニケーションが重要です。コミュニケーションは言葉のやり取りだけはなく、表情や態度、スキンシップも含まれます。良いコミュニケーションが築けていたら、お互いに気持ちが通じ合います。

 

良いコミュニケーションを築くにはどうすればよいでしょうか。
もっとも重要なことは、”心を開く”ことです。自分が相手に対して心を開くことはもちろん、相手も自分に対して心を開いてくれなければなりません。自分と相手がお互いに心を開きあっている状態、つまりお互いの信頼感や安心感が必要です。

 

ここで、相手が自分に対して心を開くかどうかは、相手の問題だと考えがちですが、実は自分が相手の心を開くようにさせているかどうかが大切なのです。相手に「さあ、心を開いて。」と言ったところで、「はい、分かりました。」と心を開いてくれることがあるでしょうか。心を開くとは意識が決めるものではなく、無意識が信頼感や安心感を感じることなのです。したがって、いくら熱心に言葉やジェスチャーで訴えても、心は動かないということがあります。無意識レベルで信頼感、安心感を与えることこそが必要になるのです。

 

良いコミュニケーションと信頼関係(信頼感、安心感)は表裏一体と言えます。
本当に子どもの考えていることを知りたいと思うのであれば、子どもとの間に信頼感、安心感を取り戻すことが先決です。そこから、さらに良い親子関係が築けるはずです。

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