”いい高校”とは?
近くの清田中学校では、明日1学期の期末テストです。1年生にとっては初めての定期テストなので、不安と緊張感でいっぱいかもしれません。3年生にとっては、勝負の年の最初の定期テストになります。道内の公立高校は、3年生の内申点を加重するので、良い結果だとグンと上がる可能性がありますが、悪ければ今後の巻き返しが厳しくなるでしょう。まったく油断できない状況です。
そして3年生は志望校を具体的に意識し始めなければいけません。高校選びは簡単ではありません。「近所の高校だから」という理由だけで入学すると、受験前のイメージとのギャップに悩むことになるかもしれません。自分の行きたい高校はどこか、いろんな角度から考える必要があります。
「いい高校」
よく聞くフレーズです。では、どのような学校が”良い高校”なのでしょうか?
それがはっきりとしなければ選びようもありません。ボヤっとしたイメージでは、そこを目指そうとする意欲も湧きません。
人は視覚・聴覚・身体感覚(触覚や感情など)・嗅覚・味覚という五感を通して周囲の出来事や物事を識別します。どのように感じているかを意識すると、その対象に対する認識がより明確になり、そして真に求めているものに気づくことができます。
たとえば、好きな色や好きな音楽を見たり聞いたりしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?
楽しい気分になる。ワクワクする。気持ちが落ち着く。力が湧く。
どれもポジティブな感覚ですね。人はそのような気持ちになるのを、無意識的に求めているのです。だから、好きな色のものを身に着けたり、好きな音楽をいつも聞こうとするのです。
つまり、あなたが本当に求めていることは、あなたが得ようとしている感覚が示唆していると言えます。
さて、あなたにとって”良い高校”を五感を使ってイメージしてみましょう。より明確な高校像が浮かび上がってくるはずです。
たとえば、生徒同士や先生が仲良く笑顔で(視覚)、何でも話し合っているのが聞こえ(聴覚)、団結力や一体感を感じる(身体感覚)のが”良い高校”と感じるかもしれません。
また、勉強も部活も真剣な表情で取り組み(視覚)、励まし励まされる声が聞こえ(聴覚)、達成感を感じる(身体感覚)のが、”良い高校”と考えるかもしれません。
あなたにとって”良い高校”とは、あなたが潜在的(無意識)に求めている高校なのです。
このように五感を使ってイメージをより具体化していろいろな高校を見てみると、本当に行きたい高校が見つかるはずです。
人は感覚のみに生きるものではないと思いますが、感覚もまた人の重要な構成要素なのです。