言うことを聞かない子からのメッセージ
「以前に比べて、親の言うことを聞かなくなったみたい」
部活や宿題のことを聞いてもきちんと答えない。塾で私が伝えたことをちゃんと話さない。することになっていたことをやらない。何が気に入らないのか、原因の見当もつかないという話をよく聞きます。
「反抗期?」
でも、もしかしたら、それは子どもからのメッセージかもしれません。どんなメッセージを送ってきているのか考えてみませんか。
このコロナ禍で人手不足となり、仕事を休めない日が続いていて、子どもと一緒にいれる時間が少なくなっているとしたら、「さびしいの。もっと私を見て」というメッセージかもしれません。
下の子が風邪をひいたり、お腹を壊したりで、かかりっきりになっていたとしたら、「私のこともかまって。大事にして」というメッセージを送ってきているかもしれません。
ネガティブに見える行動の裏には、本人がそれに気づいていようがいまいが、何らかの意図が隠されているものです。たとえば、夜遅くまで起きていて夜更かしをするのは、自分だけの静かな時間がほしいからかもしれません。タバコをやめられないのは、リラックスした気分が得られるからかもしれません。
親に逆らうような行動は、そうすることで親の関心を引き、もっと自分に注目してもらいたいからとも考えられます。それによって親の愛を確かめたいと、無意識で感じている可能性があります。
見た目の行動や発言だけではなく、その裏側に潜んでいるメッセージ(意図)に気づくことで、今までとはちがった対応を取ることができます。