なぜ高校に行くの?

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なぜ高校に行くの?

先日、ある生徒のお母さんからメールをいただきました。今年は中学3年生で、受験生になるのですが、普段から学習意欲がなく、そのため成績がよくありません。何とかやる気を引き出せないものかと、その子に質問をしてみたそうです。

「なぜ勉強するの?」
「頭が良くなるから」

「どうして頭が良くなりたいの?」
「高校に行くため」

「なぜ高校に行くの?」
「…」

ここで「頭が良くなる」というのは、「学力・知識をつける」という意味だと思います。
動機付けをする際に、その目的と目標を明確にすることが基本です。お母さんは勉強の目的を、今一度考えてもらいたかったのです。子どもは勉強の最終的な目的は、高校に入学することだと考えているようです。目的はとりあえず明確になっています。しかし、目的だけでは意欲は高まりません。目標が必要です。

 

高校入試に合格するためには学力が必要ですが、どの程度の学力があればいいのかが、近々の目標になります。「高校に入学できるくらいの学力」では、何をどのくらいがんばればいいのか分かりません。たとえば内申ランクであったり、学力テストのSSであったり、定期テストの順位であったり。幸い、数値で表すことができます。このことによって、勉強するという行動が誘発されます。

 

さらに意欲を高めるには、その目標を達成したときにどうなるかを明確にすることが必要です。学力を手に入れ、高校入学を手に入れると、それで何が得られる(どんな良いことがある)のでしょうか?

高校生になったときのことをイメージさせます。高校の制服を着て、バスや自転車で通学するかもしれません。持ち物も変わります。一人前とはいかないまでも、周りの人たちは大人として認めてくれるかもしれません。勉強、部活、交友関係からたくさんのことを吸収できるはずです。
イメージをつなげていくと、受験を勝ち取った自信と、高校生活に対するワクワク感、自信から発展するさらなる向上心に満ちあふれていると想像できます。それらは自己承認にもつながるので、自然と意欲が高まるのです。

 

このように、より近い目的や目標を決めて、さらにその一つ先にある目的・目標を見つけていくことで、モチベーションを高めていくことができます。目標との距離があり過ぎると、その差を埋めることに疲れて、意欲が低下します。最初の目標は、「普通にやったらできるレベルの20%増し」がよいとされています。

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