ママ、変わった?

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ママ、変わった?

「私がいくら言っても全然勉強しないんです。どうしたらいいでしょう?」

しばしばこのような相談を受けることがあります。
お子さま自身が勉強することの価値に気づくことは大事です。直接モチベーションに作用します。
しかしお子さまではなく、お母さまの意識の向け方についてもお話してみたいと思います。お母さまの意識の変化、そこから現れる言動によって、お子さまの考え方や行動に影響を与えることができるかもしれません。

 

人の意識の対象、すなわち意識が向かうものは6つのレベルに分かれていると言われています。一番下のレベルから、前述のお母さまのケースと合わせて見ていきましょう。

①意識が向かう一番下のレベルにあるのは周囲の状況です。いつ、どこで、なにがどうなっているのかということです。「環境レベル」と呼びます。このお母さまの場合、お子さまが勉強しなくて困っているということです。

②次のレベルは、その状況において何をしているかということです。「行動レベル」と呼びます。このケースでは、お子さまに何をどのように言うべきかということです。

③3つ目はそれを実行するためのやり方、スキルです。「能力レベル」と呼びます。このお母さまの場合、母親としてどう振る舞うか、どうあるべきかということになります。

④4つ目は自分自身が信じていること、すなわち自分の信条です。「信念・価値観レベル」と呼びます。このお母さまの場合、もしかしたら、子どもの問題は自分の責任と思っているかもしれません。

⑤5つ目は自分の役割や使命です。自分は何者であるかということ。「自己認識レベル」と呼びます。このケースでは、子どもの成長に責任を持つ親、自立を請け負う親と考えているかもしれません。

⑥一番上のレベルは、個人としてではなく、家族の一員、社会の一員というもっと大きなくくりのなかの自分の存在へに意識です。「スピリチュアルレベル」と言います。このケースでは、お子さまが大人になり、正直に生きて、社会のために活躍することを願っているかもしれません。

意識の最も高いレベルでは、自分自身ではまだ気づいていないかもしれませんが、世界や人類に貢献できる人間を育てる親でありたいと思ってるかもしれませんね。

 

もしここで、④の信念・価値観レベルの意識を変えてみたらどうなるでしょう。

今、子どもの問題は親の責任であると信じています。それは本当でしょうか?
子どもが自立していくためには、自分自身で考え、決めて行動し、それに対して責任を持つことが必要です。すべての責任を親が請け負うのではなく、子ども自身に責任の持ち方を教えることこそ、大切なのではないでしょうか。
そこで、たとえば「大人だろうと、子どもだろうと、自分の責任は自分で持つ」というように、考え方を変えてみましょう。

すると、その信条によって持つべき能力、母親としてどうあるべきかの意識が変わります。すなわち③の能力レベルの意識が変化するのです。それまではお子さまに対して一から十まで指示をして、思い通りに動かすことができることを願っていたかもしれません。しかし、信念・価値観レベルの意識変化によって、お子さまにある程度の情報を与えて、自分で考えさせることができるようになりたいと思うでしょう。

能力レベルの意識が変わると、次にその下の行動レベルの意識が変わっていきます。もう子どもとして扱わなくなります。大人同士の関係では、それぞれの役割があって、責任があります。責任を取れないときは厳しく追及されます。お父さんやお母さんの失敗談を話して、責任を持つとはどういうことかを教えます。自分でやったこと(あるいは、やらなかったこと)の結果については自分が責任を負う。高校に行けなかった責任は自分で負うのです。家の中ではなく、外で生きていく必要性を教えることになるかもしれません。

そうすると、毎日勉強しなさいという必要はなくなりますし、お子さまは責任を意識するようになり、少しずつでも勉強を始めるかもしれません。お母さまの意識が変わり、それによって行動が変わります。そして、お母さまの周りにも変化が現れるということなのです。

 

このように6階層の意識レベルのいずれかの意識が変化すると、それより下の意識に変化が現れます。
もし何か悩んでいることがあったとしたら、その上のレベルの意識で何を感じているか、その意識の持ち方を変えられないか試してみてください。自分でも気づいていなかったことに行き当たるかもしれませんよ。

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