お母さんの気持ち、伝えてますか?
子どもに関するすべてのことを自分で決めてしまうお母さんがいます。何を勉強させるか、いつ塾に来るかなど、ほとんどのことを一人で決めてしまいます。まだ小学生のうちはそれでもいいでしょう。でも中学生にもなれば、自分でいろいろ判断できるようになります。お母さんが全部決めて、その通り行動することが当たり前になると、将来自立が難しくなるでしょう。
反対に、何でも子どもの言うことを聞き入れるお母さんがいます。子どもの「これがやりたい」とか、「○○したくない」をそのまま受け入れます。子どもの自主性を尊重することはいいことではありますが、たとえ中学生とは言え、人生経験が多くない中、適切な判断ができないときもあります。そんなときはどうします?
子どもが自分で決めたことをやらせてみて、ある程度の失敗は織り込み済みとして、他人の迷惑や社会のルールに抵触しないよう、そして致命的な痛手にならないようにうまくコントロールできるとよいかもしれません。難しいですよね?
お子さんとのコミュニケーションの中で、お母さんの思い、気持ちはきちんと伝わっているでしょうか?
命令や指示だけでは気持ちは伝わりません。また、子どもの言うことを受け入れてばかりでも、お母さんの気持ちは見えてきません。
お母さんの気持ちや思いがお子さんに届いて、それからお子さんがどう判断するかなのです。
気持ちや思いを伝えましょう。
「お母さんはこう思うわ。」、「お母さんはこうしてほしいの。」と、お母さんあるいは私という主語をきちんと使いましょう。それだけでも、”伝わる強さ”が違います。そして、どうしてそう思うのか、理由も必ず添えます。そこにご自身の経験や体験を含めるとリアリティが増します。
気持ち・思いを伝えるだけで終わりではありません。そのコミュニケーションの価値は、お子さんがそれを受け止め、それに対してどう考え行動するかにあるのです。強要してはいけません。うまく受け止めてないようでしたら、別な言い方で伝えてみましょう。”言ったから終わり。”ではありませんよ。