「勉強しなさい」より効果的な言い方
なかなか自主的に勉強しない子どもについ、「勉強しなさい」と言いたくなります。ところが、そう言われるとかえって抵抗感が出てきて、勉強しようかなと思っていたのに、「あとでするよ!」などと言い返したくなるものです。定期テストや受験が近づいてきて、少しイライラしてきているときなどはなおさらです。抵抗感が生まれないように勉強させる言い方があるといいですね。
「勉強しなさい」というかわりに、以下にあるような言い方をしてみてはどうでしょう。相手に選択肢を与えているようですが、どれも「勉強する」ことが前提となっています。どの選択肢を選んだとしても、勉強することには変わりません。
「勉強の前に、これ手伝ってくれる時間ある?」
せいぜい数分で終わるお手伝いをする時間があるかどうかを聞いています。時間があってもなくても、勉強することが前提となっています。
「勉強のはじめは部屋が寒いから暖かくしてね。」
勉強し始めたころは寒いかどうかを考えてしまいますが、継続して勉強することが前提となっています。
「今日は理科から始めるの?それとも社会から始める?」
どっちの教科を先に勉強しようかと考えます。どちらにしても勉強することになります。
「英語は音読が重要だって知っていた?」
それを知っているかいないかに注意が向きます。しかし、音読が重要だということを示唆しています。
「今日はどのくらい勉強するつもり?」
何時間くらい勉強しようかなと考えますが、勉強すること自体が前提となっています。
「ずっとやる気を持ち続けてるなんてすごいね。」
持ち続けているかどうかを考えてしまいますが、やる気がある、やる気が必要ということが前提にあります。
「すごいわね、今日も勉強するのね。」
別に驚くことではないですが、「オレってすごいかな」と考えます。すごくなくても、勉強することが前提です。
どうでしょう?
命令でプレッシャーをかけることも必要かもしれませんが、このような間接的な言い方で、無意識に対して勉強へのやる気を呼び起こすことができるのです。無意識の中にインプットされますので、直接命令されるよりは抵抗感がなくなります。ちょっとダレてきてるなと思ったら試してみてください。