高校なんて行かなくてもいいや。
もちろん本気ではないでしょう。しかし、いくら勉強をしても次々と分からない問題が出てきて、学力テストの点数もパッと伸びない。そんなことが続けば投げ出したくもなります。
公立高校の入試まであと5か月。
今までのツケが回ってきたといえばその通りなのですが、そうはいってもまだ時間はあります。あきらめるには早すぎます。これからが本番です。
あきらめかけている生徒に、「そんなことを言わずにがんばれ!」と言っても、「これ以上は無理。」、さらには「自分のことを分かってくれていない。」などと抵抗が起きてしまいます。
そんなときは、直接的な表現を避けてみましょう。あえて間接的な表現を使うことで、聞いているほうはその意味を自由に解釈します。言葉自体に対する意識的な抵抗が起きにくく、メッセージが無意識の領域に入り込み、肯定的に受け止めやすくなるのです。
たとえば、「がんばれ!」の代わりに、「チャレンジはいつも味方だったじゃない。」はいかがですか?「継続は力なり。」も同じですね。
また、子どもが信頼していたり、尊敬している人の言葉を引用するのも効き目があります。
「お母さん、昔、先生から『うまくいかないことは続かない。いつか必ずうまくできる。』って言われたことがあるの。」
作り話でも構いません。子どもは想像して、まるで自分に言われているような気になるのです。
あきらめるに至るまでには、相当のがんばりもあったはず。でも、何回かのチャレンジは、しょせん”何回”かにすぎません。うまくいかなかったときも、まだ可能性は無限に残っています。誰にも可能性があります。可能性を信じましょう。
学校の勉強が大の苦手だったというトーマス・エジソンの言葉を。
「考えうるすべての可能性を使い果たしてしまったと思っても、そうではない。まだ、そこには可能性がある。
私たちの最大の弱点はあきらめることにある。成功するための最も確実な方法は、常にもう1回試してみることだ。」