「ダメだった」

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「ダメだった」

授業が終わったあとに、ときどき生徒に聞きます。

「どうだった?」

これ以上ないシンプルな質問です。生徒は、何のことを聞いているのか考えます。そして答えます。

「ダメでした。」

すかさず次の質問です。

「何が?」

そうすると、どの問題のどういう計算があまりよくできなかったかを答えます。答えがあいまいなら、さらに具体的にたずねます。そうすることで、次の学習で何を優先すべきかが明らかになります。
もし、「ダメでした」という答えに対して、「そうか、次はがんばろう」と言ったとします。私は生徒のドリルの解答結果から、また同じ問題をさせるか、少し前に戻すか、OKとするかを判断することになります。しかし、それでは生徒が本当はどこが分からず悩んでいるのかなどの細かいことは分かりません。生徒も、「ダメだった」という言葉が”唯一の体験”として残り、できていることとできていないことの区別がつかなくなってしまいます。「今日の勉強はできない」と自分の体験を小さくしてしまいます。
そうさせないために、具体化の質問が必要になるのです。その答えを生徒自身が探すことで、できていたことへの気づきを得ます。それは自信にもつながります。

またある時、次のようなことを言う生徒がいました。

「勉強は大変です。」

これに対しても質問です。

「どのように大変なの?」
「何と比べて大変だと思っているの?」

するとどんなことをするのが大変なのか、また他のどんなことと比べて大変なのかを考え始めます。そして自分自身で気づきます。

「できないと何度もやらなきゃいけないし。でも、それって部活の練習と同じだ。」
「遊んでいるときより大変です。でも当たり前か。」

人はいろんな場面で比較しながら生活しています。そのとき、漠然とした何かと比較して、簡単にあきらめてしまうことも少なくないのではないでしょうか。比較する対象を具体化すると、意外と大したことがないとか、もともと比較する意味がないとか、自分自身で気づきを得ることができ、前向きに進むことができるようになります。

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