学習計画がなかなか進まなくて…
今週から冬休みがスタートし、冬期講習も始まりました。おかげさまで、今回の冬期講習にはたくさんのお申し込みをいただきました。寒い中、塾通いも大変ですが、限られた時間でしっかり成果を残したいです。
冬休み前に学校の先生から、冬休み中の学習計画を作成するように言われます。毎回のことですが、自分で作った学習計画なのに、あまりきちんと守られることはないようです。
「なかなか計画通りにできなくて困っています。」
よく聞くセリフです。それに対して、
「スケジュール表に書いた通りにやればいいだけじゃない。」
このように”アドバイス”することはありませんか?
「計画通りにできない」と言っているのに、「計画通りにやれば?」というのはもはやアドバイスではなく、相手を否定しています。少なくとも言われた側は否定されたと受け取るでしょう。
そこでこんな質問をしてみたらどうでしょう?
「もし計画通りにやらないとどうなるの?」
相手はちょっと驚くかもしれません。そして考えます。
「計画通りにやらないと…先生に怒られる。」
「どのようにして先生に怒られると分かるの?」
「う~ん…怒られないかも。だってやったかどうかは先生は知らないから。」
「じゃあ、あなたが作った計画通りに勉強ができないと何が困るの?」
「勉強が遅れる…かな?」
「なるほど。ところで、その計画は誰が決めたの?」
「自分。自分で考えた。」
「もし、うまくいかない計画だとしたらどうする?」
「あっ、自分で修正したらいいんだ!」
「そうだね。実際の冬休みの生活に合わせて修正してみたら?」
「うん。そうしてみる。」
頓挫しかけていた学習計画が復活するかもしれません。しかももっと有効なものとして。
アドバイスは、ときに決めつけとなるときがあります。相手のすべてを分かったうえで助言をするのならいいのですが、限られた情報だけで「こうしたらいい」とあなたの意見を押し付けるのは、相手を否定することにつながりかねません。
そんなときは、質問をしてみましょう。
あなたが分からないことは、もしかしたら相手も気づいていないかもしれません。質問されることで、いろいろ考えます。そして、自ら気づきを得ることが少なくないのです。
変なアドバイスより、問いかけです!