先生、分かりません。

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先生、分かりません。

「先生、分かりません。」
「何が分からないの?」
「う~ん、全部です。」

 

当塾では、生徒からこのように言われて「はい、はい。それはね、…」と丸ごと教えるようなことはしません。そのような対応をしていては、分からなければ人に聞けばよいと考え、生徒は自分で考えることをやめてしまいます。そして、そこで教えてもらったことはすぐに忘れます。忘れたらまた聞けばいいと思っているからです。
それが身についてしまうと、大人になって人生や仕事の難問にぶつかったとき、やはり自分で考えることをしません。その結果、どうなるでしょう?
勉強は人生を生き抜くためのトレーニングです。正しいトレーニングをしていなければ、本番でよいプレーはできませんよね。

 

ところで、「先生、分かりません」という言葉には、何が分からないのかが省略されています。日常の会話では往々にして、このように情報が省略されます。省かれた情報を回復しなければ、ミスコミュニケーションにつながります。
そこで、「何が分からないの?」と質問します。上記の会話では、「全部」と生徒が答えています。しかし、ほとんどの場合、全部が分からないということはありません。「ここまでは分かる」や「ここの意味が分からない」というように、部分的に分からないことがあるのが普通です。「全部分からない」と言っているのは、考えることをやめている証拠なのです。
止めた思考を再び動かすために、ブレークダウンして質問します。「ここの意味は分かる?」「ここはどういう意味だと思う?」のように、はい/いいえで答えられるクローズド・クエッションと、5W1Hのオープンクエッションを取り混ぜながら質問していきます。すると、生徒自身も自分がどこが分からなかったのかが次第に見えてきます。そして自ら気づきます。
「あ、そうか!」

 

会話の中で省略されるのは「何が」だけではありません。
「私、太っています。」という言葉には比較の対象が省略されています。誰と比べて太っているのでしょうか?もしかすると、モデルと比べているかもしれません。どんな基準と比べているかがはっきりすると、悩みがいくらか和らぐこともあります。
「そんなことをしていたらダメだ。」という言葉は、「そんなこと」の具体的な内容が省略されています。「そんなこととは、具体的にはどのようなことですか?」と聞くことで、何がダメなのかを知ることができます。
また、「もっとしっかりやってよ。」という言葉には、どのようにしたらよいかが省略されています。「しっかりやる」とは、どのようにすることなのかが分からなければ、変化は起きません。

 

このように省略された内容は実は大事な本質であったりします。コミュニケーションにおいては、誤解が起こらないように、確認すべきところはしっかり確認することが重要です。
しかし、相手が感情的になっているときに、「具体的にはどういうことですか?」などと質問すると、「そんなことも分からないのか!」と火に油を注ぐことになるかもしれません。質問のしかたを工夫しましょう。

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