目標の点数が取れたらどうなる?
期末テストで目標にしていた点数を取ったら、とてもうれしいですよね。次もがんばろうと思います。また、次はもっと高い点数を取ろうと思います。モチベーションは確実に上がっています。
とても良い状態ですが、目標の持ち方でさらに意欲を高めることができます。
「テストで○○点を取る」という目標は具体的で、達成基準がはっきりしています。○○点を取るためにやらなければならない勉強の量を推定することもできます。直近の目標としてはとても良いものです。
ここで、どうして○○点を取りたいのか、あるいは○○点を取るとどうなるのかを考えてみましょうか。
・ ○○点を取ることで数学の成績が上げる。
さらに、数学の成績が上がるとどうなるのでしょう?
・数学の成績が上がると内申ランクを1つ上げることができる。
それでは、どうして内申ランクを上げたいのでしょうか?
・内申ランクが1つ上がると志望校の合格可能性が上がる。
また、志望校に合格するとどうなりますか?
・○○高校に入れるといい雰囲気の中で部活や勉強をがんばれる。
そして、○○高校で部活や勉強をがんばるとどうなるのでしょう?
・人間的に成長できて、なりたい自分になれる。
なんと、テストで○○点を取ることは、人間的に成長し理想の自分(自己承認)になる第一歩でした!
具体的な小さな目標も、その先にあるより大きなものをとらえる(抽象化といいます)と、その目標が意味を持つようになります。行動に意味があると分かると、人は意欲的になれます。
このように小さな目標から、より大きな目標を導き出し、自分が本当に求めていることに気づくことで、モチベーションがさらに高まり、充実した毎日を送ることができるようになるのです。
また、よく聞かれる「どうして勉強しなければならないの?」の質問の答えを見つけるのにも良いアプローチかもしれませんね。