いい塾とは?
「いい塾を探しているのですが。」
このようにおっしゃるお母さんは多いです。「いい塾」の要素はいろいろあります。「成績が上がる」、「自ら勉強するようになる」、「要望を聞いてくれる」、「授業料が安い」、「家から近い」、「教室の雰囲気が良い」…。どの要素が一番重要かは子どもやお母さん次第です。子どもとお母さんでは重要視する要素が異なることもあります。むしろ異なるケースのほうが多いでしょう。同じ視点を持てないまま塾探しをしても、2人とも納得する学習塾はなかなか見つからないかもしれません。塾を探す前に、子どもとお母さんでイメージを共有することが大切です。どのように共有したらよいでしょうか?
いつもお話しているように、人は論理的である前に、感覚を使う生き物です。認識するものすべては五感によって感知されています。だから、理屈を持ち出す前に、自分の考えていることを五感を使った表現で表してみると、相手にも伝わりやすくなるということがあります。
「いい塾ってどんな塾?」
「静かな教室で(聴覚)、生徒が真剣な表情で(視覚)勉強していて、ボクも自然とやる気が出る(身体感覚)ような塾かな。」
「いいわね。こんなのはどう?先生と生徒が笑顔で授業をしてて(視覚)、分からないところを質問してる生徒がいて(聴覚)、それで成績が上がって嬉しくなる(身体感覚)ような塾。」
「それもいいね。」
「それじゃ、みんなが真剣だけど楽しそうに勉強してて(視覚)、静かな環境だけど質問している声や先生の褒める声が聞こえて(聴覚)、やる気も出て成績アップを実感できる(身体感覚)塾がいいってことね。」
「うん、そうだね。」
このように五感を使った具体的な表現で表してみると、イメージも具体化されて、どんなことを考えているか伝わりやすくなります。感覚ゆえの”ずれ”もあります。それらをできるだけ小さくするためには、より具体的な表現をたくさん用いることです。”イメージの解像度”上げていけば、細部まで認識できるということですね。