実現しやすくなる目標の立て方とは?

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実現しやすくなる目標の立て方とは?

前回は、新学期に向けて、目標を立てる”コツ”についてお話しました。その中で、「目標はより具体化したほうが得られる成果が大きい」ということに触れました。具体的でない目標に対しては、何をどのくらい、いつまでにしなければいけないのかが分からず、のんびりと時間が過ぎていき、やる気もしだいに薄れていきます。何か結果を得たとしても、それが当初に描いていたものと同じレベルかどうか分からないので、どこか満足できないということになりかねません。
反対に、具体化した目標は、どうなれば達成したことになるのかという基準があるので、常にそれと現状のギャップを認識でき、ときには行動計画も修正できます。そうすることでモチベーションも維持できるのです。

 

ところで、何か物事を考えるとき、具体的な事がらから考えるのが得意な人と、抽象的なところから考え始める人がいます。
具体的に考える人は5W1Hで物事を表現します。誰が、何を、いつ、どこで、なぜ(何のために)、どのようにして、と具体的な事がらが浮かんできます。中には、次から次へとアイディアを思いつく人がいます。はたから見ていると、取り留めのないように感じられ、「この人は一体、何を目指しているのだろう?」と思ったりもします。それぞれの具体的な事がらが結びつかないように思えるからです。
一方で抽象的な事がらから考える人は、目的は分かるけれども、何をどのようにするのかが分からず、「本当にやる気あるの?」などと思われたりします。

 

目標を立てるときはどちらに偏り過ぎてもいけません。

「目標は具体的なほうがいい」と述べました。もちろん、その通りです。ただ、具体的な行動計画が目指しているものは何なのか。それが分からないと、目先のことばかりに執着して、進むべき方向を間違えるかもしれません。「毎日3時間勉強する」「毎朝、5km走る」「1か月で5kg痩せる」などの目標は基準が明確です。できたかどうか、すぐに判断できます。しかし、その結果得られるものは何でしょうか?3時間勉強したり、5km走ったりする目的が必要です。目的や意味のないことはやりたくないものです。
たとえば、「毎日3時間勉強する」という目標は、「次のテストで90点取る」という目標を具体的な行動に落としたものです。「次のテストで90点取る」という目標は、「内申点を1ランク上げる」という目標に続きます。さらには「○○高校に合格する」という目標がその先にあるかもしれません。
このように目標を段階的にレベルわけすることで意欲が高まります。

目標を抽象的に設定する人は、「将来、金持ちになる」という目標を立てるかもしれません。大きな志です。ただ、それだけでは何をどうすればよいのか分かりません。具体化が必要です。たとえば、「会社を経営する」という具体案が浮かびます。さらに具体化すると、「総合商社を立ち上げる」、「アジアの国々と商売をする」、「物品と人的資源を扱う」、「安価な家具や日用品を仕入れ、IT開発を現地で行う」というように、なります。このように、大きな目標に対しては、段階的に詳細化することにより、行動が起こしやすくなるのです。

 

具体化・抽象化のツリー(木)構造を考えると分かりやすいかもしれません。より具体的な目標は複数の選択肢を持ちます。たとえば、「次のテストで90点取る」の一段階具体化した目標は、「翌日の授業の予習をする」や「ワークを3回やる」という選択肢があります。
また、「将来、金持ちになる」の一段具体化された目標には、「会社を経営する」の他に、「政治家になる」や「大金持ちと結婚する」があるかもしれません。複数の選択肢から一つを選ぶか、または複数選択するかは自由です。いずれにしても、複数の選択肢を作ることで、可能性が高まり、目標を実現しやすくなるのです。

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