「始めよう」の前に

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「始めよう」の前に

秋ですね。木々は色づき、空気は澄んで、空は青く高く、風が気持ちいいです。歩道の黄色い落ち葉が何枚か、カラカラと音を立てて風に運ばれていくのを見て、何か新しいことを始めてみようかなと思います。秋ですから。

 
以前からやろうと思っていたのに、なかなか手が付けられなかったことってありませんか?それが実現できたらどんなにうれしいか、分かってはいるけれどもつい先延ばしにしていること。
私はジョギングです。夏の間は暑くてとても走る気にならず、秋になったらと思っていたのですが、いまだに開始できていません。
なかなか実現できないのは、そこに明確なゴール(目標)がないからなのです。

ときどき手段が目標になっていることがあります。たとえば「ジョギングをすること」です。ジョギングをして、本当はどうなりたいのでしょうか?5kg痩せる、10kmを1時間以下で走る、ハーフマラソンに出場する、といったその先にある本当のゴールを見つけないと、1回でも走ったら目標が達成されて、三日坊主となってしまうかもしれません。

 
本当の目標を明確にするために、以下の8つの手順で考えてみてください。

①目標は肯定文で具体的に表す
「~しない」というものはダメです。「これ以上太らない」ではなく、「○kg以下をキープする」などです。否定文だと、ゴールに対して直接的に気持ちがつながらず、逃げ道を探しがちです。肯定文で表現してください。

②目標が実現したとき、どのようにして分かるか
人は情報を五感で得て物事を判断します。目標が実現したとき、何が見え、何が聞こえ、どう感じるかを想定します。たとえば、「スマホのランニングアプリを使ってどこからどこまで走った」(視覚)、「やったぜ、という心の声が聞こえる」(聴覚)、「足腰が強くなって、階段もラクラク」(体感覚)という感じです。

③目標はいつ、どこで、誰と実現するか
目標を実現する状況を考えます。たとえば、「土日の午前中、近くの公園で、近所のジョギング好きのおじさんと走る」、そして「10月中に5km走れるようになる」という具合です。

④目標を実現すると、自分や回りにどんな影響があるか
目標の実現で、良い影響と悪い影響も考えておきます。たとえば、「走ることに自信がつく」や「家の用事を手伝えなくなる」です。悪い影響があると目標は実現されにくくなります。そこで、「家の用事は午後にする。これまでよりも1つ手伝いを増やす」という対策を立てます。

⑤目標を実現するためのやる気の源はなにか
意欲的になれる良い思い出や自分の長所、協力してくれる仲間の存在に気づくとやる気をサポートしてくれます。たとえば、「10年前に10km以上走っていた」とか、「新しいジョギング・シューズを買う」などです。

⑥目標の実現を阻止するものはあるか
目標の実現を邪魔することや人がいれば、実現は難しくなります。たとえば、「雨が降ると風邪を引くかもしれない」と思うことです。そこで、「雨が降ったら、翌日の朝に走る」と決めます。

⑦目標はどんな意味があるか
その目標を実現すると、その先に何が待っているかを考えます。たとえば、「ハーフマラソンを目標にできる」とか「体力がつき、長生きできる」などです。

⑧何から始めるか
具体的な行動を決めます。たとえば、「今日のうちに、今月のジョギングする日をカレンダーにマークを付ける」や「ウェアやシューズを引っ張り出してくる」などです。

 
単純な「ジョギングをする」という目標も、このように具体化して明確化すると、どのようにやればいいかが見えてきますね。すぐにも始められそうな気になってきました。

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