自分を変えたいけど…
今週は卒業式ウィークです。
おめでとうございます。
いろいろなことを経験し、学び、成長しました。それらの経験から何かを得て、確実にその子の中である種の資源(リソース)となっています。良いことも、そうではないことも。
私たちはときどき、「自分を変えたい」とか、「もっと良い自分になりたい」とか考えます。現状を変えることで、自分の望むものを手に入れたい、あるいは充実した人生にしたいというのです。>とても前向きな想いで、それだけですばらしい生き方をしているなと思いますけど。
自分に変化を起こすためには、何かリソースが必要です。経験、時間、お金、人間関係、信念、単純にやる気、などです。このような資源はどのようにして得られるのでしょうか。
英語が好きだけど、成績はいまいち。もっと勉強すれば、テストでもいい点数が取れるはず。でも部活が忙しいし、家に帰っても疲れてて宿題が精いっぱい。何とかしたい!
部活が制限になっているように見えますね。でも、もし好きなスポーツができる部活をやめると、後できっと後悔するに違いありません。部活で作った友達、先輩・後輩とも付き合いづらくなるかもしれません。
好きなスポーツに仲間と一緒に打ち込みたいという強い思いはリソースです。
また、英語が好きだというのもリソースですし、成績に満足していないのもリソース。がんばれば点数を取れると信じているのもリソースです。
さらに、疲れてヘトヘトになるまで部活をやって、そこで得たファイティング・スピリットもリソースなのです。
そういえば、小学生の時に勉強したら100点を取って、先生に褒められたことがあったな。それだってリソースです。
もし、そのファイティング・スピリットを利用できたら?
小学生のときに褒められた気持ちを思い出せたら?
変われない、変化を起こせないと感じているとしたら、それはそのためのリソースがないのではなくて、すでに自分の中にあるリソースに気づいていないだけなのです。
変わろうとするとき、そのためのリソースはすでにその人の中にあるのです。