禁止のルールよりも
言うことを聞かない子どものしつけの中で、どうしても禁止のルールが増えてしまいます。
「夜更かししてはいけません。」
「兄弟げんかしてはダメ。」
「部屋を散らかさないように。」
禁止のルールばかりだと、息が詰まってしまいませんか?子どもたちは、してはいけない規則の中で、逆に何をしたらよいのかが分からなくなってしまいます。できることを探しながら生活するのは辛いです。そして、ポジティブな発想さえできなくなるかもしれません。
否定的な規則ばかりではなく、肯定的なスローガン、推進型のメッセージに変えてみてはどうでしょう。
「夜は10時までに寝ましょう。」
「2人だけの兄弟、お互いに思いやりを持ちましょう。」
「遊んだあとは部屋をきれいに片付けましょう。」
そしてそれができたときには褒めてあげます。満面の微笑みと一緒に。
「えらいね。寝る時間だものね。おやすみなさい。」
「弟に優しい素敵なお兄ちゃんね。」
「いつもきれいにして、えらいわね。お母さんも嬉しいわ。」
お母さんの笑顔と一緒に、子どもは何か良いことをした満足感や褒められたことによる安心感を心に残すでしょう。それによって、さらにポジティブな行動ができるようになっていくのです。
さらに、1日の終わりに以下のようなことを聞くことにしてみてはどうでしょう。
「今日はどんないいことがあった?」
その日を振り返り、何か良いことを探します。そしてそれを、お母さんも一緒に喜びます。
「まあ、良かったわね。また同じくらいいいことがあるといいね。」
良かったと思ったことが、お母さんにも喜んでもらって、さらに深く心に残ります。
そこから、またポジティブな気持ちが生まれるに違いありません。