目標達成に自信がなくなったとき
前回は、計画通りにうまくいかないときの対処法のお話をしました。過去から現在、そして未来に続いているあなた自身の時間の線をイメージします。そして、その線の横に立つようにして未来を眺めると、あなたが望むことを得るためにやるべきこと、やらなくてもいいことが明確に見えてきます。あなたはもう迷わず、目標に向かって突き進むのみ、というものでした。
今回は、目標を達成することに少し自信がなくなったときはどうしたらいいかについてです。
あなたの目標を、今一度確認しましょう。
誰が、何を、いつ、どこで、誰かに(または誰かと)、どのくらい?
はっきりしていない部分があれば、できる限り具体化しましょう。たとえば、「いつ」は何年後や何か月後とか。
できましたか?
次は前回と同じように、過去から未来へと続く1本の直線を、床の上にイメージしてください。部屋の広さの制限もあるでしょうから、歩いていける範囲で線をイメージしてください。
そして、その線の上の「現在」の位置に立ち、「未来」のほうへ向きます。
あなたの目標が達成するはずの「未来」はどのように見えますか?
次はその「未来」へ歩いてみましょう。あなたが目標を達成しているはずの時点まで進みます。2、3歩か5、6歩かはあなたの感覚次第です。
「未来」に着いたら、何を感じることができますか?どんな気分ですか?望み通りの結果を手にしていますか?
少し不安があったり、100%ではない感じがあるかもしれませんね。
それでは、後ろ向きで一旦「現在」の位置に戻ります。
そこで、過去に大成功をおさめた、すごくうまくいった、めちゃくちゃうれしかった、大きな達成感を得た、などの経験を思い出してみます。誰にでも必ずあるはずですよ。小さなことでもかまいません。「お母さんにほめられた」でもOK。「テストで90点を取った」でもいいです。
良い思い出を思い出したら、それが起こった時点の「過去」に後ろ向きのまま歩いて行きましょう。何年も前のことであっても、時間の線の上ではほんの数歩かもしれません。
その時の「過去」に戻ったら、どんな感じでしょう?その時の気持ちをもう一度思い出して感じてみてください。うれしい気持ち、楽しい気持ちを存分に思い出して、味わってください。
そして最高の気持ちをキープします。どこか体の一部に触ったりすると、体がその触った感覚と一緒に、そのときの気持ちを記憶してくれます。
最高の気持ちをキープしたまま、前に歩き出します。「現在」を通り越して、あの目標としている「未来」へ。とてもいい気分のまま、もう一度、目標を達成している自分をイメージしてみてください。
どう変わりましたか?さっきよりもやり遂げた感じが増していませんか?目標を達成した気分はいかがですか?最高ですよね。
そこで、後ろを振り向き、「現在」のあなたを眺めてください。「現在」のあなたはどんな様子ですか?「現在」のあなたに何かアドバイスをするとすれば、何と言ってあげられるでしょうか?「成功したあなた」から「成功する前のあなた」に。
もう一度前を向き、また後ろ向きに「現在」に帰ります。
さあ、今の気持ちは?前よりは、ずっとやれる気になっていませんか?
このようにして、過去の成功体験から、そのときの気持ちを呼び戻して、それをエネルギーに変え、モチベーションを刺激する。以前のように、また今度もまくいくと思えてきます。
ポイントは3つです。
・将来の目標をできるだけ具体的に設定する
・過去の成功体験、うれしかったことを思い出して、そのときの気分をよみがえらせる
・いい気分の状態で、将来の望む姿をイメージする
時間はいつもあなたと一緒に進んでいます。